若葉さす ころはいづこの 山見ても 何の木見ても
麗しきかな
橘曙覧
橘曙覧
(わかばさす ころはいずこの やまみても なんの
きみても うるわしきかな)
意味・・若葉が萌える頃はどこの山を見ても、また
そこに生えているどんな木を見ても、心が
すがずかしく成って来るものだ。
意味・・若葉が萌える頃はどこの山を見ても、また
そこに生えているどんな木を見ても、心が
すがずかしく成って来るものだ。
自然界の清々しい息吹きがさわやかな薫風
にエネルギーを運んでくるような歌です。
川端茅舎の次の句が思い出されます。
朴の花猶青雲の志 (解釈は下記参照)
注・・麗しき=うつくしい、立派だ、端正だ。
作者・・橘曙覧=たちばなあけみ。1812~1868。
出典・・岩波文庫「橘曙覧全歌集・524」。
参考です。