人の世の 憂きをあはれと 見しかども 身にかへむとは思はざりしを             
                右大臣の北の方

(ひとのよの うきをあわれと みしかども みにかえんとは おもわざりしを)

意味・・他人の夫婦仲の情けなさをしみじみと気の
    毒に見たことはありますが、自分の身に換
    えて袖を涙で濡らそうとは思いもかけませ
    んでした。

 注・・人=他人。
    世=世の中、男女の仲、夫婦の仲。







作者・・右大臣北の方=源氏物語に登場する貴人の
    正妻。



出典・・源氏物語・夕霧の巻。