秋風や しらきの弓に 弦はらん
向井去来
(あきかぜや しらきのゆみに つるはらん)
意味・・さわやかで身のひきしまるような秋風の吹く日、白木の
弓に弦を張って、的に向ってみようか。
あれほど酷かった猛暑も、四季の巡りを得て秋風の吹く頃
となった。さあ、武道稽古を始めよう。白衣に着替えて道
場に端座し、弓に弦をはる。秋風と、白木と、弓と、そし
て白衣とが、これから稽古に臨むという清々しくも緊張した
心持ちによってさわやかにさせられる。
注・・しらきの弓=白木の弓、木地を削ったまま、塗りや飾りを
していない弓。
作者・・向井去来=むかいきょらい。1651~1704。芭蕉の門人。
蕉風の代表句集「猿蓑」を編纂。
向井去来
(あきかぜや しらきのゆみに つるはらん)
意味・・さわやかで身のひきしまるような秋風の吹く日、白木の
弓に弦を張って、的に向ってみようか。
あれほど酷かった猛暑も、四季の巡りを得て秋風の吹く頃
となった。さあ、武道稽古を始めよう。白衣に着替えて道
場に端座し、弓に弦をはる。秋風と、白木と、弓と、そし
て白衣とが、これから稽古に臨むという清々しくも緊張した
心持ちによってさわやかにさせられる。
注・・しらきの弓=白木の弓、木地を削ったまま、塗りや飾りを
していない弓。
作者・・向井去来=むかいきょらい。1651~1704。芭蕉の門人。
蕉風の代表句集「猿蓑」を編纂。