阿武隈川
待つ我は あはれやそぢに なりぬるを あぶくま川の
とをざかりぬる
藤原隆資
とをざかりぬる
藤原隆資
(まつわれは あわれやそじに なりぬるを あぶくま
がわの とおざかりぬる)
がわの とおざかりぬる)
詞書・・橘為仲朝臣が陸奥守の時、任期を延長された
と聞いて詠んだ歌。
と聞いて詠んだ歌。
意味・・あなたの帰京を待っている私は、ああもう八
十歳を迎えたというのに、あなたのいる阿武
隈川が遠いように、会う時はまた遠くなって
しまったことだ。
十歳を迎えたというのに、あなたのいる阿武
隈川が遠いように、会う時はまた遠くなって
しまったことだ。
注・・やそぢ=八十。
あぶくま川=宮城県・阿武隈川。「逢ふ」を
掛ける。
橘為仲=1085没。正四位下。陸奥守。家集に
「橘朝臣集」がある。
あぶくま川=宮城県・阿武隈川。「逢ふ」を
掛ける。
橘為仲=1085没。正四位下。陸奥守。家集に
「橘朝臣集」がある。
作者・・藤原隆資=ふじわらのたかすけ。1050年頃の
人。越前・武蔵守。従五位下。
人。越前・武蔵守。従五位下。
出典・・金葉和歌集・581。
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