降る雪は あはにな降りそ 吉隠の 猪養の岡の
寒からまくに
穂積皇子
寒からまくに
穂積皇子
(ふるゆきは あわになふりそ よなばりの いかいの
おかの さむからまくに)
おかの さむからまくに)
意味・・降る雪はそんなに積もらないでくれ。吉隠の
猪養の岡に眠っている愛しい人が寒いだろう
から。
猪養の岡に眠っている愛しい人が寒いだろう
から。
但馬皇女と穂積皇子は愛し合う仲でしたが、
親や周辺から反対されて結ばれない恋でした。
そんな中、但馬皇女は亡くなってしまった。
そんな中、但馬皇女は亡くなってしまった。
穂積皇子が悲しみ泣きながら詠んだ歌です。
注・・あはに=数量の多いこと。
吉隠(よなばり)の猪養(いかい)の岡=但馬皇女
の墓地。吉隠は初瀬の近辺、猪養はその東北
の山麓。
まく=推量の助動詞。
但馬皇女=たじまのひめみこ。708年没。天武天
皇の皇女。
吉隠(よなばり)の猪養(いかい)の岡=但馬皇女
の墓地。吉隠は初瀬の近辺、猪養はその東北
の山麓。
まく=推量の助動詞。
但馬皇女=たじまのひめみこ。708年没。天武天
皇の皇女。
作者・・穂積皇子=ほずみのみこ。715年没。天武天皇の
第五皇子。
第五皇子。
出典・・万葉集・203。
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