0209

 その五月 われはみどりの 陽の中に 母よりこぼれ
落ちたるいのち
                  今野須美

(そのごがつ われはみどりの ひのなかに ははより
 こぼれ おちたるいのち)

意味・・私の生まれた五月は、新緑の季節、万緑が萌え
    立つ季節である。太陽と水を浴びて一粒の種子
    として大地にこぼれ落ちた命。無限に成長する
    可能性を秘めた命です。健やかにこの世に誕生
    した自らの命を愛おしく誇らしく思います。

作者・・今野須美=こんのすみ。1952~ 。横浜市立大
    学卒。馬場あき子に師事。歌人。

出典・・歌集「花絆・はなづな」(栗本京子著「短歌を楽
    しむ」)