秋の夜の 長き思ひも きりぎりす いつまでともに
なかむとすらん
                かいばみの右大将
                 
(あきのよの ながきおもいも きりぎりす いつまで
 ともに なかんとすらん)

意味・・秋の夜が長いように、長く待ち続ける私の
    恋の悩みも、きりぎりすよ、いつまで一緒
    に泣こうと思っているのか。

 注・・思ひ=恋慕う気持、願い、望み。
    散逸物語=現在は散らばって現存しない物語。

作者・・かいばみの右大将=散逸物語に出て来る主人公。
    かいばみ(垣間見)は隙間から覗き見る意。

出典・・風葉和歌集・301。